記念日データを活用して最適なタイミングでギフト提案をしよう
誕生日や記念日などのパーソナルデータを活用して、最適なタイミングでギフト提案を行う仕組みを構築しましょう。
ここではパートナーの誕生日を例に説明していますが、ペット用品を扱うストアであればペットの誕生日、子供用品を扱うストアであればお子様の誕生日といったように、事業に合わせて活用方法を柔軟に設計できます。
本ページでは、AL CustomerMetaSyncとShopify Emailを活用し、パートナーの誕生日30日前にストアからギフトの提案をする方法をご紹介します。
ステップ1:顧客メタフィールドを作成
記念日に関する情報を保存するために、以下の3つの顧客メタフィールドを作成します。
操作はShopifyの管理画面で 設定 > メタフィールドおよびメタオブジェクト > お客様
から定義を追加します。
- boolean型(True/False)(記念日関連の提案を受け取ることの同意を取得)
- single_line_text_field型(1行テキスト)(お相手の属性取得)
- date型(日付)(実際の記念日)
ステップ2:フォームブロックを作成
AL CustomerMetaSyncの管理画面から、作成した3つのメタフィールドに紐づくフォームブロックを作成します。
- オン・オフ切替 トグルスイッチは「ギフト提案を受け取る」に許諾を得るためのフィールドとして設計
- 単一選択プルダウンはパートナーの性別を取得するフィールドとして設計
- テキスト入力で記念日(今回は誕生日)を入力させるフィールドとして設計
ステップ3:Thank Youページにフォームブロックを追加
Thank Youページに先ほど作成したフォームブロックを表示させます。 Block IDを設定し、該当する購入完了画面でのみ表示されるように設定します。
⚠️ カスタマイズ画面ではフォーム送信が正しく動作しないため、テスト注文で確認してください。
ステップ4:記念日ベースのセグメントを作成
ここからはShopify, Shopify Emailの設定方法の解説となります。DotdigitalやKlaviyoなどShopifyのお客様メタフィールドを活用できるCRMでも同様の施策は可能です。
パートナーの誕生日から30日前の条件でShopifyセグメントを作成します。 例えば、今日が2025年8月1日であれば、「記念日が8月31日の顧客」をセグメントできます。
セグメント条件の構築はShopifyの条件式ビルダーを使い、記念日 = 今日 + 30日
のように設定します。
ステップ5:Shopify Emailで自動メールを作成
作成したセグメントに対して、自動でギフト提案メールを送信する仕組みを作成します。
Shopifyのメール自動化機能を使って、セグメントをトリガーにメール配信を設定します。
トリガー部分にはCustomer joined segment
を使用しましょう。このワークフローは、顧客がセグメントに新たに追加されたときに開始されます。すでにセグメントに含まれている顧客については開始されません。
以下画像のシナリオでは、パートナーの性別によって配信するShopify Emailの内容を変更するため、シナリオ途中の条件にパートナーの性別を設けて、配信内容を振り分けています。
このように記念日データを活用することで、お客様ごとにパーソナライズされたタイミングでの提案が可能になり、信頼関係の構築につながるだけでなく、購入率の向上にも貢献します。